年間休日96日とは、1年間の休日の合計が96日であることを指します。日本の労働者の平均年間休日数は115.3日ですので、96日というのはかなり少ない部類に入ります。
この記事では、年間休日96日の内訳や違法性、メリットデメリットなどについて詳しく解説していきます。
年間休日96日できつかった体験談(知恵袋まとめ)
年間休日96日できつかった体験談を知恵袋からまとめました。
年間休日96日は、比較的休日が少ない労働条件と言えますので、きついという主張から違法なのでは?という疑問も出てくるものと思われます。
なお、以下は参考にした知恵袋記事一覧です。
元記事をみたい方は各リンクを参照してください。
- 年間休日96日って、休み少ないですよね。今まで126日の会社
- サービス業で年間休日96日は普通ですか?少ない?有休いれて
- 年間休日96日の企業で働いている者です。
- 年間休日96日って多いですか?少ないですか?それとも普通
- 年間休日96日という求人が多いのはなぜですか?月に8回
休みが取れず嫌になった詳細
年間休日96日の職場では、連休の取得が難しく、休日出勤も多いため、休んだ気がしないまま次の出勤日を迎えることが多いようです。
また、同業他社と比べて休みが少なすぎることに不満を感じる人も少なくありません。
連休や休日の調整が難しい
年間休日96日の場合、連休を取ることが非常に難しいという声が多くあります。特にGWやお盆、年末年始などの大型連休シーズンも、他の人が休んでいる間は出勤しなければならないことが多いようです。
家族や友人と休みを合わせるのも一苦労で、プライベートの予定が立てづらいと嘆く人もいました。
休日出勤が多く、休んだ気がしない
休みが少ないだけでなく、休日出勤も多いのが年間休日96日の職場の特徴です。
「せっかく休みでも、急な呼び出しがあって出勤することも珍しくない」「休んだ気がしないまま次の出勤日を迎える」など、休日をゆっくり過ごせないことへの不満が目立ちました。
同業他社と比べて休みが少なすぎる
同じ業界でも、休みの多い会社があることを知って愕然とした人もいます。
「うちは96日しか休めないのに、ライバル会社は120日以上休めるらしい」「同期の友達はもっとましな休日数なのに、自分だけこんなに休めなくて不公平」と、比較して落ち込む声も。
自分の働く会社の労働条件に疑問を感じ始める人が少なくありません。
有休も取得しづらい雰囲気だった詳細
有休を取ることへの上司や同僚の目が気になり、申請しづらい雰囲気があるようです。
人手不足でカバーできる人がいないことや、有休取得が昇格や評価に影響するのではないかという不安から、有休を取得できずにいる人が多いようです。
上司や同僚の目が気になって言い出せない
年間休日が少ない職場では、有休を取ることへの周囲の目も厳しいようです。
「上司に何て言われるか分からないから、有休を申請できない」「同僚たちは休まず働いているのに、自分だけ休むのは気が引ける」など、周りからのプレッシャーを感じてしまう人が多数。
職場の雰囲気に流されて、有休を取れずにいる実態が浮き彫りになっています。
人手不足でカバーできる人がいない
また、慢性的な人手不足で、有休を取得しづらいケースも見られます。
「やることが多すぎて休めるタイミングがない」「自分が休むと、他のメンバーに迷惑がかかる」など、カバーできる人がいない状況で休むことへの罪悪感を抱えている様子。
有休を取得しやすい環境づくりが、会社側に求められています。
有休を取ると昇格や評価に影響しそう
「有休を取ったら、昇格に響くんじゃないか」「休まず頑張っている人が評価されるから、有休を取るのが怖い」など、キャリアへの影響を心配する声もありました。
有休取得が評価を下げる材料になるような職場では、社員のモチベーション低下は免れません。
会社の制度や風土を見直すことが急務だと感じさせられるエピソードです。
体調面精神面でしんどかった詳細
休みが少なく長時間労働が続くことで、疲労が蓄積し、倒れそうになったという体験談が寄せられています。
また、仕事のストレスからメンタル不調に陥る人もおり、周囲も同じ状況なので愚痴る相手もいない状況です。
疲労がたまって倒れそうになった
休みが少なく働き続けることで、心身ともに疲弊してしまったという体験談が複数寄せられています。
「毎日12時間以上働いて、いつ倒れてもおかしくない状態だった」「休日出勤が続いて、疲れが取れないままふらふらになった」など、過酷な労働環境が原因で健康を損なう危険性は高そうです。
仕事のストレスでメンタルを壊しかけた
休む間もなく働き詰めだと、精神的にも限界が来るようです。
「休みがないせいで、いつもイライラしてしまう」「休日のたびに憂鬱になり、鬱っぽい状態に陥った」など、メンタル不調に苦しむ声が目立ちました。
ストレスを発散する時間もないまま、追い詰められていく様子が伝わってきます。
周りも同じ状況なので、愚痴る相手もいない
休みが少ない職場では、同僚たちも同じように疲弊しているケースが多いようです。
「みんな同じ境遇だから、愚痴を言っても意味がない」「上司もギリギリなので、相談できる状況ではない」など、1人で抱え込まざるを得ない状況が垣間見えました。
組織全体で働き方を改善していく必要性を感じずにはいられません。
年間休日96日の内訳と計算方法
年間休日96日は、月8日の休み×12ヶ月で計算されます。
土日の隔週休みと祝日が休みといった内訳が一般的ですが、GWやお盆、年末年始などの長期休暇がないことが多いのが特徴です。
月あたり8日の休み×12ヶ月で96日になる計算
年間休日96日を月単位で見ると、1ヶ月あたり8日の休みになります。
具体的には、月に1回は1日休みの週があり、それ以外の週は土日の週休2日制になるというパターンが一般的です。
祝日を含めても、年間で96日の休みしかないのが実情です。
GW、お盆、年末年始などの長期休暇がない
年間休日96日の場合、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの長期休暇がないことが多いです。
せっかくの大型連休シーズンも、他の人たちが休んでいる間も通常通り働かなければならないのです。
リフレッシュする時間もなかなか取れないのが悩みどころです。
土日隔週休みで祝日が休みという内訳例
年間休日96日の内訳の一例としては、日曜日は毎週休み、土曜日は隔週休み、そして祝日が休みというパターンがあります。
この場合、52日の日曜日と26日の隔週の土曜日に、16日の祝日と年末年始休み2日を加えて、合計96日の休日になります。
年間休日96日は違法ではないが労働環境は厳しい
週1日以上の休日があれば違法ではありませんが、週40時間以上働くと36協定などが必要になります。
年間休日96日の職場では、サービス残業が常態化している可能性が高く、労働環境は厳しいと言えます。
週1日以上の休日があれば違法ではない
労働基準法では、使用者は労働者に対して毎週少なくとも1回の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければならないと定められています。
つまり、年間休日96日は週1日以上の休日があるので、法律上は違法ではありません。
ただし週40時間以上働くと36協定などが必要
一方で、労働基準法では原則として1週間に40時間を超えて労働させてはいけないとされています。年間休日96日で週休1日の場合、週の労働時間が40時間を超えてしまうことがあります。
その際は36協定を結んでおかないと、違法な時間外労働となってしまうので注意が必要です。
サービス残業が常態化している可能性あり
年間休日96日といった休みの少ない職場では、サービス残業が常態化している可能性があります。労働時間の管理がずさんで、残業代が適切に支払われていないケースもあるでしょう。
自分の労働条件をしっかり把握し、おかしいと感じたら勇気を持って声を上げることが大切です。
年間休日96日が多い業界職種
小売業、飲食業、サービス業など、お客様相手の仕事が多い業界で年間休日96日の求人が比較的多く見られます。また、国税専門官や施工管理といった職種でも、業務量の多さから年間休日96日という求人があります。
小売飲食サービス業など
年間休日96日の求人が比較的多い業界としては、小売業や飲食業、サービス業などが挙げられます。お客様相手の仕事が多いので、どうしても休日出勤が発生しやすく、休みが取りにくい傾向にあります。アルバイトではなく正社員でも、年間休日96日というケースが珍しくありません。
国税専門官や施工管理など一部の職種
また、国税専門官や施工管理といった職種でも、年間休日96日というハードな労働環境の求人が見られます。慢性的に業務量が多く、人手不足に陥りやすいのが原因のようです。休みが少なくても、やりがいを感じられるかどうかが、就職の判断ポイントになりそうです。
まとめ
年間休日96日は、法律上は違法ではありませんが、かなりハードな労働環境であることが分かります。休みが取れない、有休も取得しづらいなど、仕事面でのストレスが大きく、体調面・精神面でも悪影響が出やすいようです。
小売業、飲食業、サービス業など、特定の業界・職種に多い傾向があります。働く前に労働条件をしっかり確認し、無理だと感じたら転職も視野に入れることが大切だと言えるでしょう。